サスティナブルファッション
ここ最近、よく耳にするようになった『サスティナブル』という言葉。
皆さんはご存知でしょうか?
サスティナブルとは直訳すると、『持続可能な』という意味。
簡単に言えば、『環境に優しいファッション』ということでしょうか。
例えば、レザー。
レザーはご存知の通り、牛の革。
牛を殺して、採取させます。
最近では、食品用として殺された牛からしか採取してはいけないとされているようですが、その周りを取り巻く環境も悲惨なものです。
レザーを生産する過程で大量の化学薬品を使用されるため、周囲の環境は汚染されます。
それは、その地域に住む人びとの健康問題に直結します。レザー工場の近隣住民が癌になる確率は、一般より50%も高いとも言われています。
また、インド北部のある村では、きちんと処理されて排水される水はたったの20%。
クロミウムやヒ素、鉛が含まれた汚水が下水道に、そしてガンジス川に流されていきます。
これらの汚染水により、人々の皮膚はこのように、大きなダメージを与えます。
(出典 http://unitedpeople.jp/truecost/about)
私たちの生活でなくてはならない『衣食住』。
着るものがあり、温かいご飯を食べ、寝る場所がある。
はっきり言って、何の不自由もありません。
ましてや、さらに豊かな生活を目指しています。
しかし、こうして私たちが豊かな生活を維持するために使うエネルギーや環境問題が、
ファッション産業でも大きな問題になってきています。
2013年4月、バングラデシュの9階建てのビルが突然崩れ落ち入居していた縫製工場の労働者1100人余が命を落とし、2500人が負傷しました。
崩壊するビルからの避難に成功した人々の話によれば、事故発生前日、ビルに亀裂が走っているのが見つかり、従業員らは一時退避したが、経営者らに仕事に戻るよう命じられたと言います。
地元警察によれば、亀裂が見つかった時点で警察が工場の一時閉鎖を命じていたが、工場の経営者らはこれを無視し、働かせたと言います。
劣悪な労働環境で生産されていた衣料のほとんどは、私たちが普段着ているファストファッションブランドであったと言われています。
現在は様々な企業で、サスティナブルな取り組みに励んでいますが、
私たちができることはなんでしょうか。
私たちがいま着ている服。
身に着けているバッグやアクセサリー。
これらが一体どのようにしてできているか、考える必要があるのです。
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