増え続ける服の廃棄量

皆さんは自分が1年間にどのくらいの服を捨てている分かりますか?


日本の衣類廃棄量は約100万トンと言われています。枚数に換算すると約33億枚。

日本の人口は約1億2千万人なので、1人当たり約28枚の服を捨てていることになります。


私は服が好きなため、購入する数は人より多いです。

そのため、フリーマーケットに出店したり、フリマアプリを利用したりと、捨てる機会は少ないですが、ファストファッションが進出している現在、服を捨てている人は多いのではないでしょうか。


衣類はもちろん焼却廃棄されるので、その際に大量の二酸化炭素(CO2)が排出され、環境へ悪影響を及ぼします。

古紙やビン・カン、ペットボトルなどリサイクル率は50%超と言われている中、

衣類のリユース・リサイクル率は20%以下だそうです。

また、ドイツの衣類のリユース率は約70%と言われており、日本のリユース率は圧倒的に低いことが分かります。


環境への配慮が高まる現代において、ファッション業界は石油産業に次いで

『世界で2番目に汚染を引き起こしている業種』とも言われています。

華やかな業界である傍ら、裏では沢山の問題があるのです。



こちらはVETEMENTSのウィンドウディスプレイ。

VETEMENTSは昨年2月、ロンドンの百貨店Harrodsのショーウィンドウを古着の山で埋めるインスタレーションを実施。

出典:https://hypebeast.com/jp/2018/2/vetements-harrods-window-display


私は非常に衝撃を受けました。

VETEMENTSのCEOグラム・ヴァザリアは、「大量生産は現代において最も深刻な環境問

題の1つ。ブランドは一定の成長を達成するため、数字を人為的に増やし需要の高さを強調す

るが、現実はというと供給過多で在庫は山積みだ。ファッションブランドが供給する30%

の商品は売れずに廃棄されると見積もっている。他のブランドにもこのインスタレーション

に協力してもらい、デッドストックを寄付してもらえないか尋ねたが、どのブランドも実際

売る数よりも多く生産していることを認めたくないようだった」と話す。

VETEMENTSのポリシーは、”できるだけ多く売る”ということをしないこと。

消費者の大量生産・大量消費問題への関心を高め、ブランドには、市場を異常なほど飽和さ

せていることや地球に悪影響を与えることに対して罪悪感を抱いてもらうことだ。とグラムCEOは言う。

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